ロゴマーク作りで気をつけるべきポイントは、どのような場面で利用するのかという点によって異なります。同じロゴマークでも、紙の上に印刷されたものを見る場合と、夜に屋外でネオンサインのロゴマークを見る場合だと印象が変わります。
使われる場面で印象が変わることに注目して、より良いロゴマークを考えていきましょう。
どのような場面で使用するのかを考える
ロゴマークを作りたいという場合、最初に確認しておくべき点があります。それがどのような場面で使うことを想定しているのかという点です。企業のホームページのみで使うという場合もあれば、ノベルティグッズやお店の看板などさまざまな場面での使用を検討している場合もあるでしょう。
特に屋外の看板にロゴマークを設置したい場合、紙の上で考えたものとロゴマークの印象が変わる可能性があるので注意が必要です。例えば夜にロゴマークがネオンサインで表示される場合だと、デザインや色によって微妙な雰囲気になる可能性もあります。
ネオンサインでロゴマークが表示されたときの印象も含めて考えていきましょう。
ロゴマークのパターンを知ろう
ロゴマークを考えていくとき、最初にどのようなパターンがあるのか把握することが大切です。例えばアイコンパターンであれば、ロゴアイコンだけで1つのブランドを認識できます。ただし知名度が低いと、マークを見ても企業名と一致してもらうまでに時間がかかるケースもあるので注意が必要です。
ロゴマークを見て企業を認識してもらえるように、タイポグラフィパターンを選ぶという方法もあります。文字のデザイン自体がロゴになっているので、見ただけで企業名を認識してもらえます。そしてアイコンと文字をセットでロゴマークにしてしまうパターンもあげられます。
パターンごとに異なるメリットやデメリットがあるので、設置場所などを考えてどのようなロゴマークにするか考えていきましょう。
テーマを考えることが大切
ロゴマークを作るときに大切なのが、どのようなテーマで作るのかという点です。ロゴマークを見た人に持ってほしい印象を考えて、テーマを決めるようにしましょう。例えば同じカフェでも、落ち着いた雰囲気のお店がいいのか、家族連れでも来店しやすいカフェを目指すのかなどの違いによってロゴマークの方向性を変える必要があります。
またテーマだけではなく、ロゴマークを考えていくうえでキーワードを出していくことも大切です。落ち着いた雰囲気や懐かしい印象など、さまざまなキーワードを出していくことでロゴマークを考えていく方向性を考えやすくなります。
文字はフォントで比較すること
文字をロゴマークに入れたい場合のポイントの1つが、フォントを決めるという点です。同じ文字でもフォントによって見た目の印象が大きく異なります。まずは複数のフォントを使って、ロゴマークに入れたい文字を表示してみましょう。
複数のフォントを見て比べることで、作りたいロゴマークのテーマに合ったフォントを見つけやすくなります。また文字のフォントを決めるときには、ロゴマークを使う場面を考えることが欠かせません。特にネオンサインで使いたい場合、紙の上で考えたものとネオンサインで表示されたものは印象が変わってきます。
文字をネオンサインで表示した場合もシミュレーションして考えていくことが大切です。
ターゲットの確認も忘れずに
ロゴマークはどのような方に向けて作成したいですか?実はロゴマークのターゲット層によっても、気をつけるべき点には違いがあります。女性向けなら可愛いロゴ、若い人向けならスタイリッシュなデザインにするなど、ターゲット層を考慮したうえでデザインを考えていきましょう。
ターゲット層に響くデザインにするためには、最初にキーワードを書き出していくことも大切です。実際にターゲットに関係するキーワードを書き出し、対象となる層に響くデザインを作る方向性を決めることも可能です。
最初は手書きでイメージを膨らませる
ロゴマークを考えていく際に、最初からパソコンでデザインを作っていこうとする方もいます。ある程度作業に慣れている方であれば、最初からパソコンでデザインを考えていっても問題なく作業できるかもしれません。しかし慣れていない方は、最初から形にできず最初からパソコンでデザインをすると作業が進まない可能性があります。
そこで最初は手書きで、何となくのイメージをつかんでいきましょう。最初から形にする必要はないので、思いついたものをできるだけ多く書き出します。頭の中でイメージするよりも、手を動かして書いてみるほうがデザインをイメージしやすくなります。
ネオンサインも含めて色の印象を考える
ロゴマークは配色によって、大きく印象が異なるという点を把握しておきましょう。同じ赤でも明るい赤なのか、暗めの赤なのかという違いで印象が異なります。そのためロゴマークを見た人にどのような印象を持ってほしいのか考えて、配色を検討していくことが大切です。
また配色を決める際のポイントとなるのが、ロゴマークを使用する場面です。例えばロゴマークを看板に使用する場合、明るい時間帯と夜にネオンサインで表示された場合は、同じ配色でも印象が異なることもあります。時間帯やネオンサインの利用によって印象が大きく変わることがないように、配色を工夫しましょう。
色の使い過ぎに注意しよう
おしゃれもしくはポップにしたいという考えから、ロゴマークに複数の色を使おうと考える方もいるでしょう。しかし多くの色を使うと、ごちゃごちゃした印象になるリスクがあるので注意が必要です。配色を考えるとき、主役で目立つところに使うメインカラー、ロゴマークの大部分を占めるベースカラー、少しの面積で全体を引き締めるアクセントカラーの3つに注目することが大切です。
3つの色の使い方を工夫することで、まとまりのあるロゴマークの配色にしやすくなります。ネオンサインを使う場合、どのような色の選択肢があるのかという点も事前に確認しておきましょう。
長く使えるロゴマークか
ロゴマークを考えるとき、その時代のトレンドを取り入れたいと考える方もいます。しかしトレンドを取り入れたデザインは、流行が終わったら時代遅れになってしまう可能性があります。多くのロゴマークは一時的な利用ではなく、長く企業の顔として使うことを想定しています。
そのためトレンドを意識しすぎず、長く使えるロゴマークを作るようにしましょう。
状況に合わせたロゴマークを作ろう
ロゴマークを作るときに大切なポイントとなるのが、どのような場面で使われるのかという点です。紙に印刷して使う場合と、屋外の看板でロゴマークを見る場合だと印象が変わることもあります。お店の看板にネオンサインを使いたいなら、光らせたときの見た目の印象も考慮してロゴマークを考えていきましょう。
デザインや色、フォントなどさまざまな点を工夫してターゲット層に合わせたものを作っていくことが大切です。